かつて人間は、病気をまじないや祈祷で治そうとしていました。しかし、その一方で「薬」を使うことも知っていました。例えば南米のインディオたちは、古代インカ帝国時代以前から、紫イペという樹木の内部樹皮を煎じて飲んでおり、このお茶は万病に薬効があると認識していたのです。
後年の研究によって、この紫イペに含まれる「ナフトキノン」という成分に、優れた健康効果のあることが実証されました。植物成分のナフトキノンには抗菌作用をはじめ、免疫力増強作用、抗がん・抗腫瘍作用、血糖値降下作用、血流改善作用、抗炎症作用などがあるといわれています。
他には、日本では天平の頃から紫色の染色に用いられ、江戸時代には江戸紫として有名なムラサキの根「紫根」などにもナフトキノン類が含まれており、漢方に使用され、身体によいことが広く知られています。
ナフトキシンは古代から現在に至るまで、人間の健康を守り続けてきたといえるでしょう。
「白鶴霊芝草」もナフトキノンを有しています。白鶴霊芝草のナフトキノンには、特有の成分である15種類のリナカンシンが豊富に含まれており、様ざまな効能や作用が確認されています。主な効能は、活性酸素種(スーパーオキシド、ヒドロキシラジカル)消去作用、細胞の酸化ストレスに対する抗酸化作用に加え、抗バクテリア、抗カビ、抗ウイルス、抗腫瘍作用などがあることも知られています。
またがん細胞に代表される腫瘍細胞に対し、腫瘍細胞を死滅させ、増殖を抑制させる、腫瘍細胞のアポトーシスを誘導する作用を持つ植物素材とも考えられています。
このように「白鶴霊芝草」に含まれるリナカンシンは、抗がん作用に強い力を発揮することがわかっています。そのためがん予防、がんの代替治療に多く用いられています。
ナフトキノンの誘導体として、ビタミンKも人間の身体に欠かせない成分といえます。
ビタミンKは、自然界に存在する脂溶性ビタミンの一種で、凝固活性を持つナフトキノンの誘導体です。「ビタミンK1」、「ビタミンK2」、人工合成で作られる「ビタミンK3」に分けられます。血を固める働きをする物質を作るのに欠かせない成分で、血液の凝固を防ぐ働きもあり、血栓を防ぎます。また骨の中のカルシウムを保つ役目もあり、骨粗しょう症予防も期待されています。
ビタミンK1は、主に植物に含まれ、緑葉野菜、植物油、豆類、海藻類、魚介類などで摂取できます。また、ビタミンK2は、微生物が作り出すビタミンで、腸内細菌によっても作られています。普通の食事をしていれば通常は充分摂取されます。しかし、消化機能障害をおこしているとビタミンKが摂りにくくなるといわれています。欠乏すると血液がとまりにくくなります。