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腫瘍患者の代替治療に欠かせない漢方薬

長い歴史を持つ「相補代替医療」

西洋医学が確立されるまで、東西を問わず医療行為のすべては、漢方や鍼灸に代表される「相補代替医療」を基本としていました。「相補代替医療」とは、西洋医学に属さないすべての療法を指します。西洋医学が、病気の原因を取り除くための薬剤や手術を中心としたものに対し、相補代替医療は、健康の保持や予防、自然治癒力(免疫力)の向上に優れており、がんや生活習慣病に有効なものも少なくありません。

相補代替医療の歴史は古く、漢方などは何千年もの時間をかけて体系化されたものです。また動物の中でも、ゴリラは胃腸に良い苦味成分のある葉を食べることがあるといいます。このことから人類も、類人猿の時代から、その様な知恵を持っていたのではと推測されているそうです。

そうは言っても、相補代替医療の世界はまだまだ玉石混淆。療法の実態が、すべて明らかになっているわけではありません。免疫療法、漢方や鍼灸をはじめとする東洋医学など、各種民間療法、伝統療法の中には効果が疑問視されているものもあります。取り入れる場合には、実績や信用のある病院、専門医を選ぶ必要があります。

なぜ、相補代替医療が必要とされているのでしょう?

現在、世界中で相補代替医療が必要とされているのには、様ざまな理由があります。そのひとつは、病院で施されている薬物・化学療法(抗がん剤、抗生物質、症状に応じた各種薬物ほか)、外科療法(手術ほか)、物理療法(放射線療法ほか)が、ガン、心疾患、脳血管疾患、糖尿病などの生活習慣病に対して、満足のいく治療効果を上げられないことにあります。これは、現在の医療が対症療法に偏っており、病気の根本的な治療がなされないということに起因するものといえます。

がんを例にとると、主な治療法は手術、抗ガン剤投与、放射線治療などですが、これらの療法は、ガン細胞のみならず正常な細胞にもダメージを与え、患者が本来持っている自然治癒力すなわち免疫力を低下させることになることがあります。治療が副作用となって現れ、かえって病状を悪化させてしまうケースもままあります。

がんなどの場合、摘出手術を施したあとの再発・転移防止は必須です。病院などでの定期健診が不可欠であると同時に、漢方などの相補代替医療を利用し、ストレスをためない生活、バランスの良い食事を心がけ、身体の免疫力を高めることが必要なのです。

漢方による相補代替治療は、がんに効果的

急激な効果は期待できませんが、人間が本来持っている生命力や免疫力を向上させ、継続することによって徐々に症状が緩和されるなどの効果が期待できる「相補代替治療は」は、医療の現場において、有益な治療法のひとつになっています。

ある済研究所の調査によると、25%の医師が「相補代替治療」を含む統合医療を実践、35.5%が「実践していないが興味がある」としており、関心の高さがうかがえます。導入目的としては「QOLの向上」「免疫力の向上」が多く、疾病そのものの改善には西洋医学を用いるとしても、患者のQOL改善などには代替医療を用いるという方向性にあるとのことです。

また厚生労働省がん研究助成金「がんの代替医療の科学的検証と臨床応用に関する研究」班の調査によると、がん患者の44.6%が代替医療を利用しており、その内容としては「健康食品・サプリメント(漢方、ビタミンを含む)」96.2%、「気功」3.8%、「灸」3.7%、「鍼」3.6%という結果がでています。

この数字を見ても、漢方による相補代替治療が、がん治療に効能をもたらしていることがわかります。

 
 
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